鈴木亮平の関連ツイートや映画批評を読んで俄然興味が沸いた『エゴイスト』。
私的には家で1人じっくり観るタイプの作品だったけど、周りの反応も知りたいなと思い、映画館で鑑賞することにした。
平日昼下がり、日本橋のTOHOシネマズ。席はほぼ埋まっていた。土地柄かもしれないが、10代は少なく、20.30代や2〜3人組のマダムが多かった印象。
作品は一つのシーンを手持ちワンカットで撮影していて、登場人物の行動に合わせてリアルタイムでカメラの視点が動く。ドキュメンタリーを見ている気分だったし、三半規管最弱勢の私は『BANDAGE』ぶりに映像酔いした。
普段からFilmarksにメモと点数をつけているが、点数を出せなかった。
作中、何度も行われる金銭支援。ずっとわずかな違和感があった。これは愛なのだろうか、それともエゴなのだろうか。でも、自分が同じ状況で、どうしようもなく好きな人と一緒にいるためだったら同じことをするだろうなと思った。そして、それが愛情表現として正しいのか、絶対に思い悩むだろう。
私には今好きな人がいる。でも告白に踏み切れない。その人のことが本当に好きなのか。その人のことを好きでいる自分が好きなのか。愛なのか、エゴなのか。
未だにわからん。
(余談ですが、本作を観に行く道中で別作品を撮影しているレスキュー姿の鈴木亮平にたまたま出くわしてしまい、何だか複雑な感情になった)