私的半端メモ

エンタメ鑑賞に私情をめちゃくちゃ持ち込みます

君と話がしたい|『ビフォア・サンライズ』

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Twitterのおすすめで流れてきたツイートを読んで、観ようと思った映画。Twitterのおすすめ機能、自分が敢えて遮断している情報ばっかり流れてきて本当にいらないなと思っていたけど、こればかりはTwitter社に感謝した。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

ひたすらずっと話をしている。生い立ちだけではなく、政治、宗教、死…。色んな話をする。印象的な言葉があった。

「相手を知れば知るほど、その人が好きになる。どう髪を分けるのか?どのシャツを着るのか?どんな時にどんな話をするのか。全てを知るのが本当の愛よ」

相手を知りたくて会話をする。価値観が合わないところも、合うところも全てを知る。好きな人と話す時間って本当に幸せなんだよな。

 

レコード屋の絶妙に交わらない視線、詩を読んでもらうシーンが好き。

よく食べて、よく寝て|『愛の不時着』

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泣いた。2023年分。

話題になった時に見始めてはいたけど、韓ドラあるある「果てしなく長い物語」に案の定2話で挫折してそれきりだった。私の中で韓国ドラマは5話以内で挫折するか完走するかの二択しかない。

先週、飛び石の休みを利用して5連休を精製したので、骨太な作品を一気見したい衝動に駆られた&片想いが大加速していたので泣ける恋愛ドラマを探していた。

そしてふと思い出した『愛の不時着』。北朝鮮の人々の生活が描かれているのも好きなポイントで、どこまで忠実なのかはわからないが謎多き国の普段の生活が見れるのは興味深かった。3日間で残り14話全部観た。

それにしても泣いた。12話以降は毎回嗚咽が出るくらい泣いた。PPL(ドラマ内に出てくる商品広告)で異様に出てくるチキン屋のお陰で3日で2キロくらい増えた。後半の畳み掛けるような怒涛のシリアス展開の中にもちゃんとコメディ要素があるから緩急に置いてかれた。

「よく食べて、よく寝て、大切な人にちゃんと愛を伝えよう」と思える作品だった。

 

しかし、こういう恋愛ドラマを見た後だと自分の人生にもドラマ補正がかかってしまい、現実でキモムーブを起こしがちなので気をつけたい。

愛なのか、エゴなのか|『エゴイスト』

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鈴木亮平の関連ツイートや映画批評を読んで俄然興味が沸いた『エゴイスト』。

私的には家で1人じっくり観るタイプの作品だったけど、周りの反応も知りたいなと思い、映画館で鑑賞することにした。

平日昼下がり、日本橋のTOHOシネマズ。席はほぼ埋まっていた。土地柄かもしれないが、10代は少なく、20.30代や2〜3人組のマダムが多かった印象。

作品は一つのシーンを手持ちワンカットで撮影していて、登場人物の行動に合わせてリアルタイムでカメラの視点が動く。ドキュメンタリーを見ている気分だったし、三半規管最弱勢の私は『BANDAGE』ぶりに映像酔いした。

普段からFilmarksにメモと点数をつけているが、点数を出せなかった。

作中、何度も行われる金銭支援。ずっとわずかな違和感があった。これは愛なのだろうか、それともエゴなのだろうか。でも、自分が同じ状況で、どうしようもなく好きな人と一緒にいるためだったら同じことをするだろうなと思った。そして、それが愛情表現として正しいのか、絶対に思い悩むだろう。

私には今好きな人がいる。でも告白に踏み切れない。その人のことが本当に好きなのか。その人のことを好きでいる自分が好きなのか。愛なのか、エゴなのか。

未だにわからん。

 

(余談ですが、本作を観に行く道中で別作品を撮影しているレスキュー姿の鈴木亮平にたまたま出くわしてしまい、何だか複雑な感情になった)

落とさなくても起こり得ること|『スマホを落としただけなのに(韓国リメイク)』

スマホを落としただけなのに | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

元々の邦画を観ようと思いつつ、なかなか腰が上がらなかった。Netflixをザッピングしていたら、韓国リメイク版のことを知った。

今日は映画館で別の映画を観たかったが、タイミング合わず行けず、しかし映画欲が沸いてしまったので視聴。

 

スマホ落とさなくても、隣でチラ見しているだけで、LINE一覧やInstagramのストーリーズから大体の個人情報は把握できる。怖い世の中になったものだな〜

仕事を殴り倒す活力が湧いた┃「池袋ウエストゲートパーク」

池袋ウエストゲートパーク | Netflix

先週から『池袋ウエストゲートパーク』を観ている。

たった23年前の作品なのに、自分が生まれる前の作品のように感じる。ここ20年で、表現に対する世間の見方が大きく変わった証拠であり、たった20年間でここまでエンターテイメントは変わったんだなと思った。

直接的な表現が。というよりも、作中に出てくるあらゆる事件に対する登場人物たちの反応が、フィクションといえど今の時代に作られたら物議を醸しそうだなーとハラハラした。

…と、表現規制の云々を語るつもりはないので、このあたりで終わりにしたい。

登場人物たち全員がかっこいい。ロン毛かっけえ〜。また流行らないかな。

どっぷりIWGPの世界に浸かっているので、週明けに仕事で嫌なことあっても殴り返せそうなくらい強くなれている。

ちなみにまだ10話。

正しい振られ方をする|『ドライブ・マイ・カー』

ドライブ・マイ・カー - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

ずっと気になっていたが、3時間弱ありなかなか手が出なかった『ドライブ・マイ・カー』を土曜に観た。金曜日に休みをとり3連休だったから。3連休はなぜか長尺映画を観る気にさせてくれる。

昨日観た時は、引き込まれたが大した感想が出てこなかった。ただ、なんとなく「正しく傷付くべきだった」という言葉が身体に残ったまま休日を過ごしていた。

今日、色々あって自分が片想いしている相手に告白するのを止めようと思った。その心は、どうせ振られることはわかっている。でもあるし、友人として最良の関係をも失うことが怖くなった。でもある。そんな感じで日曜の昼間に告白を1人で断念したのだが、夜にふと、「正しく失恋して正しく傷付くべきだな」と思った。

誰かに怒られそうなくらいとんでも解釈だけど、自分の身にしっかり落とし込まれたことで観て良かったなと思えた。